仕事のやりがい
Vol.117
2025.03
看護師
勤続年数: 6年8カ月
ユマニチュード研修で学んだことを実践して
私は現在、病棟看護師として働いています。日々さまざまな患者さんと向き合うなかで心がけているのは「その人らしさ」を大切にすることです。最近、「ユマニチュード」に関する研修を受ける機会がありました。ユマニチュードとは認知症の方をはじめとした患者さんと向き合う際、「見る」「話す」「触れる」「立つ」という4つの柱を通して人としての尊厳を守るケア技法です。研修後、意識して実践してみたところ、いつも無表情だった患者さんが、少しずつ柔らかくなり、やがて笑顔を見せてくれるようになりました。その瞬間、頑張って勉強してきたことが、患者さんの心に届いたような気がして、本当にうれしく思いました。看護の仕事は、目に見える結果がすぐに出ることばかりではありませんが、こうして患者さんの変化を感じ取れると、自分の働きが確かに意味を持っていると実感できます。これからもユマニチュードの技法を実践しながら一人ひとりの患者さんと丁寧に向き合い、少しでも安心や笑顔を届けられるよう、日々の努力を大切にしていきたいと思います。